振袖の産地、十日町研修
先日、振袖の産地、新潟県十日町まで産地研修に行ってまいりました。
北関東自動車道が開通したおかげで栃木から十日町まで2時間程度で行けるようになり非常に便利になりました。
今回寄らせていただいたのは、当店丸萬でも人気の高い吉澤織物さんです。
『吉澤』といえば、こと振袖に関して言えば人間国宝吉田蓑助、吾妻徳穂シリーズ等の正統派古典柄の振袖が有名かつ人気です。
しっかりとした生地、丁寧な友禅染など信頼と実績のあるメーカーさんです。
そんな吉澤織物さんの工場にて振袖の制作過程を見学させていただきました。
上の写真は友禅染の過程です。
一色ずつ色をのっけていく、全て手仕事です。
これが結構大変で少しでも位置がずれたり、塗りむらが出来てしまったらやり直し、まさに職人の技が光ります。
染められた反物が上の写真。目に見える異なる色は全て一色ずつ手作業にて塗られていっています。
染めない箇所は糊付けをされているのですが、その糊を落とす作業として、一旦水洗いします。
昔は川で洗っていたそうです。(今でも川で洗っている染屋さんはたくさんあります。)
そして洗われた反物は特大乾燥機にて乾燥され、色を定着させるそうです。
それ以外にも様々な過程を経ていき一枚の振袖になっていくのですが、完成し店頭に並ぶのがこちらです。
振袖は職人さんによる様々な工程を経て出来上がってきます。
最後にせっかく十日町までいったので名物『へきそば』をご馳走になって帰ってきました♪
着物は、カジュアルなお洋服に比べると高いですが、
様々な職人さんの手仕事により出来上がっていることを目の当たりにすると納得しましたし、
私達お店の立場としてこういったことをお客様に伝えていかねばならないと感じる研修でした。