きものお手入れ

丸洗いは、きもの全体の汚れをすっきりときれいにします。丸洗いで落ちるものは、付いたばかりのうす汚れや、油性の汚れです。 残った汚れは別に修正が必要となります。油性の汚れ付着時や、シーズンの終わり、またしばらく着ない場合におすすめです。

しみや汚れといってもトラブルの原因は様々です。症状にあわせた専門的な手法で修正を行います。きものの状態を見て、着物に負担をかけない加工を施します。

しみや汚れは放置しておくと酸化して黄変（黄ばみ）します。黄変はとても頑固なため、丸洗いやしみ抜きでは落とせません。漂白作用のある薬品を使用して黄変を抜きますが、生地の色も共に抜けてしまいます。そこに色を掛けて、地色と同色に仕上げる高度な技術を必要とする修正です。

色ヤケは様々な理由が考えられます。ヤケは部分的な褪色であり、他の部分と色の濃淡の差が出てしまいます。その部分を専門道具（ピースガン）を用いて色補正を行います。広範囲の色ヤケでも修正が可能です。

本仕立てのきものを解き、洗剤を用いて水洗いをし汚れを落とすきものの伝統的な洗濯法です。最新鋭の機械を導入し、手のぬくもりをプラスした近代的な洗い張りです。 酵素洗いで絹を優しく守り風合いを保ちます。